ぐうたら幼稚園児
私は小さい頃から、やはりぐうたらしていたような気がする。
「小さい頃」といっても記憶にあるのは4、5歳くらいから。
世の中にはもっと幼い頃の記憶や、お母さんのお腹の中にいた時の記憶、さらには前世の記憶がある人もいると何かで読んだけれど、そういう人のことはとても羨ましいと思っている。
私は年中さんから幼稚園に通い始めた。
お寺の住職さんが運営している、いわゆる仏教系の幼稚園。
毎朝みんなで「お釈迦様〜なんちゃら〜かんちゃら〜」みたいなお祈りをしたり、お泊まり学習の時には座禅をしたり。
友達はすぐにできて、幼稚園から帰ってからや、休日も一緒に遊ぶようになった。
私はぐうたら幼稚園児なので、自分の家から出たくなかった。
勝手知ったる場所で、自分のやりたいようにして遊びたいと考えていました。
でも、毎回友達が家まで来てくれるわけもなく、私がお邪魔することもまぁまぁあって、そんな時は友達と遊べる楽しさの反面、めんどくせーなーなんて思ってたりして。
だって、友達の家に行くと、友達の家族がいて、その人たちに気を遣わなきゃいけなくて、そんな余計なことせずに思いっきり遊びたかった私は少しだけ憂鬱な気持ちだったのでした。
そして、友達と遊ばない時はそれはそれで楽しく過ごしていた私。
ひとり遊びが好きで、ひとりでおままごとをしたり、ひとりで絵を描いたりテレビを見たり。
あとは段ボール箱に入って眠るのが好きでした。
狭いところに入るとなんとも落ち着いて、眠たくなるんですよね。
この習性は今でも残っていて、隅っことか、狭い部屋が好き。
他人と関わるのって楽しいけど、疲れるし面倒で、ついついひとりで過ごしがちになる。
だって楽だし。
でも孤独なのは嫌だから、たまに気を遣わなくていいほどに仲の良い友達とは会いたい。私のテリトリーの中でね。
そんな人付き合いをしてきたので、友達と呼べるような人はとても少ない。
それで悩んだこともあった。
でも、結局自分のぐうたらさには勝てず、数より質だと今は思ってる。
こんな私でも仲良くしてくれる彼女ら彼らを一生大切にしよう。
話はそれたけど、幼稚園時代は特段悩み事もなく、それなりに楽しかったと思う。
将来の夢は確かお花屋さんとかお嫁さんだったかな。
ぐうたらだからすぐに諦めたけど。